大学卒業式の後、入社までの十日間を使って生涯初の海外旅行をしました。
少しばかり英語に自信があったので、現地係員のみフリープランで、しかも一人旅でした。
行き先は治安がよいと聞いたのと英語が通じると言うだけでカナダにしました。
でも実際行ってみると、時差の辛さは聞いていた以上で結局帰国までほとんど睡眠が取れず、食欲も低下して日々頭がさえない状態で帰国しました。
また、日本で少し勉強した程度の英語は現地でまったく通用しないことを痛感しました。
レストランやファストフードでも注文が通るまで四苦八苦で、旅行中ずっと一人で来たことを後悔しました。
しかし、そんな苦しみ以上にカナダの雄大な自然、特にカナディアンロッキーの絶景は時間を忘れて、時差ぼけの苦痛も忘れさせてくれるほどでした。
その上にカナダの人々の温かさ、言葉も片言の私に替わって注文してくれた家族や、道案内してくれた若者など、何年経っても忘れられない想い出がいっぱい残りました。